【1月8日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪の滑降で金メダルを獲得した女子アルペンスキーのリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)が7日、来月開催されるソチ冬季五輪を欠場することを発表した。

 ボンは自身のフェイスブック(Facebook)ページに「非常にショックですが、ソチ五輪に出場しないことを発表します」と投稿した。

 現在29歳で、アルペンスキーW杯でこれまで59勝を挙げてきたボンだが、昨年2月に開催されたアルペンスキー世界選手権2013(2013 FIS Alpine World Ski Champions)のスーパー大回転で膝に重傷を負った。

「前十字靱帯がないことを克服するため、できる限りのことをやってきました。しかし、私の膝が五輪レベルの大会に参戦するには不安定過ぎるという事実を受け入れました」

 膝の再建手術と長期離脱を経て、ボンは昨年11月にトレーニングを再開したが、米コロラド(Colorado)州で練習中に再び負傷した。

 昨年12月初頭にカナダのレイクルイーズ(Lake Louise)で行われたアルペンスキーW杯2013-14の女子スーパー大回転第2戦で実戦復帰を果たした後、クリスマス直前には恋人のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が見守る中フランス・バルディゼール(Val d'Isere)でW杯滑降第4戦に臨んだが、そこでは途中棄権に終わった。

「私は来年(2015年)に母国で行われる世界選手権に向けて準備をするため、もうすぐ手術を受けます」

「プラス面を考えると、これで五輪への米国チームの出場枠がもうひとつできました。これでチームメートのうち、もうひとりが金メダル獲得を目指せます」

 ボンの欠場は、ソチ五輪からウィンタースポーツにおけるスター選手がひとりいなくなることを意味する。(c)AFP