■往年のスター選手に師事するトッププレーヤーたち

 最近、メジャー勝利の経験がある元スター選手をコーチに迎える選手が増えている。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がボリス・ベッカー(Boris Becker、ドイツ)氏をヘッドコーチに迎えた他、リシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)はセルジ・ブルゲラ(Sergi Bruguera、スペイン)氏、錦織圭はマイケル・チャン(Michael Chang、米国)氏と師弟関係を結んだ。

 この動きは、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)がイワン・レンドル(Ivan Lendl、チェコ)氏に師事し、2012年に全米で、2013年にウィンブルドンで優勝したことが影響しているとみられる。

 その一方で世界ランク1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)は、コーチを代える気はさらさらないという。

 子どもの頃から叔父のトニー(Toni Nadal)氏からコーチングを受けているナダルは、「今のチームのままでいいよ」と語った。

「今と同じチームで僕は成功を収めてきたからね。もし悪いプレーをしたらそれは自分のせいだし、試合に勝ったらそれは自分が正しいことをしているということだ。何が起きても、責任は自分以外の何者にもない」

(c)AFP