【12月27日 AFP】南スーダン当局によると、北部の油田地帯では政府軍と反乱軍の激しい戦闘が26日も続いている。一方、隣国のケニアとエチオピアは、南スーダンの内戦危機回避に向けた仲介努力に「良い進展」があったと発表している。

 南スーダン政府軍報道官によると、北部上ナイル(Upper Nile)州の州都マラカル(Malakal)では、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領を支持する部隊とリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領を支持する部隊の戦闘が続いている。

 また、2週間近くにわたり続く戦闘で反乱軍に制圧され、政府軍により奪還されたボル(Bor)に続き、油田地帯にある北部ユニティ(Unity)州の州都ベンティウ(Bentiu)にも攻勢を仕掛ける準備を行っていると、同報道官は述べている。

 2年前にスーダンから独立を果たしたばかりの産油国、南スーダンで15日から続く一連の戦闘などでは、国連(UN)によるとこれまでに数千人が死亡した。また、キール大統領が属するディンカ(Dinka)民族とマシャール前副大統領が属するヌエル(Nuer)民族との間の衝突も激化しており、数万人が国内各地の国連基地に避難している。