■危機深刻化の様相

 同国では、インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相の一族が政界で握っている影響力を抑制しようと街頭での抗議活動が1か月以上続いており、この日のデモ隊と警察との衝突により、同首相が直面している危機はさらに深刻化の様相を見せている。

 長期化しているこのデモは、2006年の軍のクーデターで失脚したインラック首相の兄のタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相を支持する地方の労働者階級と、首都在住の中流階級およびエリート層との溝を深めている。

 首都のデモ参加者は、富豪で後に政治家に転身したタクシン氏は腐敗していると非難、現在はドバイ(Dubai)に拠点を置く同氏が妹のインラック政権を操っているとして、現政府を退陣させ代わりに選挙によらない「人民議会」を設置したい考え。選挙を実施すれば親タクシン派が政権の座に戻るだけだとして、2月の総選挙を断固阻止する構えを示している。(c)AFP/Anusak KONGLANG