【12月18日 AFP】バチカン放送局(Vatican Radio)によると、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は77歳の誕生日を迎えた17日、ホームレスの男性4人をミサと朝食会に招待した。

 また同放送局はこの日、法王の誕生日を祝って、アルゼンチン出身の法王が好きだという同国の歌手、カルロス・ガルデル(Carlos Gardel)のタンゴの曲を放送した。

 朝食会が開かれたのは、法王が今年3月に就任して以来、滞在しているバチカン市国の宿泊施設「サンマルタ館(St Martha's Residence)」。ローマ・カトリック教会の指導者たちは従来、壮大なバチカン宮殿(Apostolic Palace)で暮らしてきたが、フランシスコ法王はそれを拒否し、この宿泊施設で暮らしている。

 招かれたホームレスは、サンピエトロ広場(St Peters' Square)の周辺で寝泊まりしている数十人のうちの4人。法王庁は、法王がホームレスの男性3人(うち1人は犬を抱いている)と話す様子を捉えた写真を公開した。

 また、朝食会には法王庁の職員やその家族らも出席。新たに任命されたピエトロ・パロリン(Pietro Parolin)国務長官も出席し、法王に誕生日のお祝いを伝えた。法王庁は朝食会について、「とても和やかだった」としている。(c)AFP