【12月16日 AFP】国連(UN)は15日、内戦下のシリア北東部にイラク経由で初めて支援物資を空輸したと発表した。

 国連の声明によると、イラク北部のクルド人自治区アルビル(Arbil)からシリア北東部カミシュリ(Qamishli)に15日、世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)のチャーター機第1便が到着。今後、3万人の1か月分に相当する約400トンの食糧を11回に分けて輸送する計画だ。また、これとは別に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も300トンの救援物資を送る予定だという。

 国連は、シリアの国内避難民たちが例年を上回る厳冬に直面しているとして、シリア・イラン両政府の合意を得て支援物資の空輸を計画。先週12日から実施する予定だったが、中東を襲った冬の嵐でカミシュリの空港が閉鎖されたため、延期していた。(c)AFP/W.G. Dunlop