【12月12日 AFP】英米両国は11日、シリア北部の反体制派制圧地域に対する非致死性装備の支援を一時停止した。

 前日の10日には、反体制イスラム過激派がトルコに近い降雪地帯にあるバブ・アル・ハワ(Bab al-Hawa)国境検問所と、シリアの主流反体制派組織「自由シリア軍(Free Syrian ArmyFSA)」の複数の主要拠点を制圧していた。

 AFPの取材に対し、在トルコ米大使館の報道官は、「『イスラム戦線(Islamic Front)』が(自由シリア軍の)最高軍事評議会に所属するAtmehの本部と倉庫を制圧したという報告があり、懸念している」「この現状から、米国はシリア北部への非致死性装備の支援を中断した」と述べた。


 米国がシリア反体制派に対し供給する非致死性装備には、装甲車、暗視ゴーグル、高性能通信機器などが含まれている。

 在トルコ英大使館の報道官もまた、非致死性装備供給の停止決定を明らかにし、その理由として「状況が不透明なこと」を挙げた。一方で、反体制派に対する支援が縮小することにはならないと述べた。(c)AFP