ゴールデン・グローブ賞、『アメリカン・ハッスル』などが最多ノミネート
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【12月13日 AFP】第71回ゴールデン・グローブ(Golden Globe)賞の各候補が12日、米ビバリーヒルズ(Beverly Hills)で発表され、映画部門では『それでも夜は明ける(12 Years A Slave)』と『アメリカン・ハッスル(American Hustle)』が、作品賞、主演男優賞、監督賞など最多7部門でノミネートされた。
ノミネーションの数では、モノクロのロードムービー『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(Nebraska)』が5部門で後に続いている。
その他、実際に起きた海賊人質事件をトム・ハンクス(Tom Hanks)主演で映画化した『キャプテン・フィリップス(Captain Phillips)』、サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)とジョージ・クルーニー(George Clooney)が宇宙飛行士役を演じる『ゼロ・グラビティ(Gravity)』、『8月の家族たち(August: Osage County)』のメリル・ストリープ(Meryl Streep)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)』のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)などがノミネートされた。
一方、ノミネート有力とみられていた『大統領の執事の涙(Lee Daniels' The Butler)』のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)は落選。テレビ部門では、『HOMELAND(Homeland)』『MAD MEN マッドメン(Mad Men)』が選考からもれた。
1981年から業界誌バラエティ(Variety)の編集を行っているティム・グレイ(Tim Gray)氏によれば、今年は豊作で候補を絞るのが難しいという。「いつもは作品賞候補として確実なものが3~4本あり、残りの枠を埋める作品を選ぶ。でも今年は、作品賞候補にふさわしい作品が少なくとも15本はある」
授賞式は1月12日に開催される。
主要部門(映画)のノミネートは以下の通り。
<作品賞(ドラマ)>
-『それでも夜は明ける』
-『キャプテン・フィリップス』
-『ゼロ・グラビティ』
-『あなたを抱きしめる日まで(Philomena)』
-『ラッシュ/プライドと友情(Rush)』
<主演男優賞(ドラマ)>
- キウェテル・イジョフォー(Chiwetel Ejiofor)--『それでも夜は明ける』
- イドリス・エルバ(Idris Elba)--『マンデラ:ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム(原題、Mandela: Long Walk To Freedom)』
- トム・ハンクス--『キャプテン・フィリップス』
- マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)--『ダラス・バイヤーズクラブ(Dallas Buyers Club)』
- ロバート・レッドフォード(Robert Redford)-- 『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~(All Is Lost)』
<主演女優賞(ドラマ)>
- ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)--『ブルージャスミン(Blue Jasmine)』
- サンドラ・ブロック--『ゼロ・グラビティ』
- ジュディ・デンチ(Judi Dench)--『あなたを抱きしめる日まで』
- エマ・トンプソン(Emma Thompson)--『ウォルト・ディズニーの約束(Saving Mr. Banks)』
- ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)--『とらわれて夏(Labor Day)』
<作品賞(ミュージカル・コメディー)>
-『アメリカン・ハッスル』
-『ハー(原題、Her)』
-『インサイド・ルーウィン・デイヴィス(原題、Inside Llewyn Davis)』
-『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
-『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
<主演男優賞(ミュージカル・コメディー)>
- クリスチャン・ベイル(Christian Bale)--『アメリカン・ハッスル』
- ブルース・ダーン(Bruce Dern)--『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
- レオナルド・ディカプリオ--『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- オスカー・アイザック(Oscar Isaac)--『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』
- ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)--『ハー』
<主演女優賞(ミュージカル・コメディー)>
- エイミー・アダムス(Amy Adams)--『アメリカン・ハッスル』
- ジュリー・デルピー(Julie Delpy)--『ビフォア・ミッドナイト(Before Midnight)』
- グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig)--『フランシス・ハ(原題、Frances Ha)』
- ジュリア・ルイス・ドレイファス(Julia Louis-Dreyfus)--『イナフ・セッド(原題、Enough Said)』
- メリル・ストリープ--『8月の家族たち』
<監督賞>
- アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)--『ゼロ・グラビティ』
- ポール・グリーングラス(Paul Greengrass)--『キャプテン・フィリップス』
- スティーヴ・マックィーン(Steve McQueen)--『それでも夜は明ける』
- アレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)--『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
- デヴィッド・O・ラッセル(David O. Russell)--『アメリカン・ハッスル』
<助演男優賞>
- バーカッド・アブディ(Barkhad Abdi)--『キャプテン・フィリップス』
- ダニエル・ブリュール(Daniel Bruhl)--『ラッシュ/プライドと友情』
- ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)--『アメリカン・ハッスル』
- マイケル・ファスベンダー(Michael Fassbender)--『それでも夜は明ける』
- ジャレッド・レトー(Jared Leto)--『ダラス・バイヤーズクラブ』
<助演女優賞>
- サリー・ホーキンス(Sally Hawkins)--『ブルージャスミン』
- ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)--『アメリカン・ハッスル』
- ルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong'o)--『それでも夜は明ける』
- ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)--『8月の家族たち』
- ジューン・スキッブ(June Squibb)--『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
<外国語映画賞>
- 『アデル、ブルーは熱い色(Blue is the Warmest Color)』(フランス)
- 『ザ・グレイト・ビューティー(英題、The Great Beauty)』(イタリア)
- 『偽りなき者(The Hunt)』(デンマーク)
- 『ある過去の行方(The Past)』(イラン)
- 『風立ちぬ(The Wind Rises)』(日本)
<脚本賞>
- 『ハー』
- 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
- 『あなたを抱きしめる日まで』
- 『それでも夜は明ける』
- 『アメリカン・ハッスル』
<アニメーション作品賞>
- 『クルードさんちのはじめての冒険(The Croods)』
- 『怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)』
- 『アナと雪の女王(Frozen)』
(c)AFP/Michael THURSTON