【12月10日 AFP】米アメリカン航空(American Airlines)の親会社AMRとUSエアウェイズ(US Airways)は9日、合併手続きの完了を発表した。これにより誕生した「アメリカン航空グループ(American Airlines Group)」は、世界最大の航空会社となった。

 一度は連邦破産法の適用を申請し経営破綻したAMRだが、競争の阻害を懸念する米当局との法廷闘争を経て、USエアウェイズとの合併が実現した。新生アメリカン航空グループは毎日、50か国以上の330都市へ6700便が運航する巨大航空企業となる。

 両社の合併をめぐっては、公正な競争を阻害するとして米司法省が連邦地裁に提訴していたが、11月に和解が成立。合併への最大の障害が取り除かれ、競合する米ユナイテッド航空(United Airlines)、デルタ航空(Delta Air Lines)とともに米3大航空会社を構成する巨大企業の誕生が実現した。(c)AFP/Veronica SMITH