【12月5日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は5日、米衛星画像大手デジタルグローブ(DigitalGlobe)が撮影した北朝鮮の政治犯収容所の衛星写真を公開し、収容者数の増加に伴う施設の拡大をしていると指摘した。また収容所でのレイプや拷問の詳細を記した報告書も発表した。

 写真は、2011~13年にかけて北朝鮮南部の第15号管理所と北部にある第16号管理所を撮影したもの。アムネスティは、第16号管理所だけでも米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の3倍もの面積があり、およそ2万人が収容されているとみている。

 写真の分析によって、新たな住居棟が見えることや採鉱や木材伐採などの経済活動がうかがえることから、収容者数が増加したことが判明したという。

 北朝鮮は収容所の存在を否定しているが、国内数か所の施設で10万~20万人を収容しているとみられる。(c)AFP