【12月4日 AFP】ドーピングにより自転車競技からの永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が、トライアスロンのスター選手で、アイアンマン世界選手権(Ironman World Championship)優勝2度の実績を持つクリス・マコーマック(Chris McCormack、オーストラリア)との1対1のレースに臨む可能性があることが明らかになった。

 2007年と2010年にアイアンマン世界選手権を制しているマコーマックは、1997年には世界トライアスロン選手権(ITU Triathlon World Championships)、2012年にはITUロングディスタンストライアスロン世界選手権(ITU Long Distance World Championships)で優勝を飾っている。

 アームストロング氏は以前、アイアンマンやほかのトライアスロン大会への出場を望んでいたが、パフォーマンス向上のため禁止薬物を使用したことを認め、ツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇のタイトルを剥奪されている現在は、世界反ドーピング機関(World Anti-Doping AgencyWADA)の薬物検査が必要となる公式大会への参加を認められていない。

 しかしながらマコーマックは、雑誌「トライアスリート(Triathlete)」のウェブ版に掲載されたインタビューで、アームストロング氏との1対1のトライアスロンの勝負を望んでいることを明らかにした。

「『あんたとレースする』と言った。『称賛が得られなくても気にしない。ほかには誰もいない。ただあんたとやり合いたいだけだ。2人の親父がいるだけ。言い訳は無用だ』とね」

「ランスはひどいこともしてきたし、アスリートとして驚くようなこともしてきたが、彼はまだ選手で、私はいつも自転車選手からは刺激を受けてきた」

「あの男は熱くなりやすい性格で、どうしても直接会って挑戦してみたいんだ」

 40歳のマコーマックは、42歳のアームストロング氏に対し、ツイッター(Twitter)を通じて「番号は変わってないか?DMしてくれ」とメッセージを送った。

 これに対してアームストロング氏は「やあ@MaccaNow。本気なら電話をくれ。それから話し合おう」と返している。(c)AFP