【12月4日 AFP】英スコットランド・グラスゴー(Glasgow)市内にあるパブ「ザ・クルサ(The Clutha)」の屋根に墜落した警察ヘリコプターの機体回収作業と被害者の捜索活動が2日、終了した。地元警察当局が同日、発表した。11月29日の事故による死者は9人となった。

 この事故では、墜落したヘリに搭乗していた3人のほか、店内にいた6人が死亡した。平屋のパブでは事故発生当時、スカ(ジャマイカ発祥のポピュラー音楽)のバンドが演奏しており、店内には120人近くが集まっていた。

 警察は被害者9人の遺体を収容し、全員の身元を特定した。ローズ・フィッツパトリック(Rose Fitzpatrick)副署長は、犠牲者がこれ以上いないことを確認したとして捜索活動の終了を発表した。

 この事故では、ヘリコプターに乗っていたパイロットのデービッド・トレイル(David Traill)さん(51)、警察官のカースティ・ネリス(Kirsty Nelis)さん(36)、トニー・コリンズ(Tony Collins)さん(43)の3人が死亡。

 店内にいた客では、 1日にペーズリー(Paisley)在住のゲーリー・アーサー(Gary Arthur)さん(48)、グラスゴー在住のサミュエル・マッギー(Samuel McGhee)さん(56)の死亡を確認。また3日には、ロバート・ジェンキンス(Robert Jenkins)さん(61)、マーク・オプレイ(Mark O'Prey)さん(44)、コリン・ギブソンさん(Colin Gibson)さん(33)、ジョン・マッガリグル(John McGarrigle)さん(57)の身元がそれぞれ確認された。

 警察によると、このほか11人が現在、入院中だという。(c)AFP