【11月29日 AFP】ロシア・サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)の裁判所は28日、北極海の石油採掘に抗議して9月から同国に勾留されていた国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動家ら30人のうち、最後の1人の保釈を認めた。

 グリーンピース抗議船「アークティック・サンライズ(Arctic Sunrise)」の多国籍の乗組員に対する保釈請求の審問は、今月18日から順次行われてきたが、オーストラリア人通信士コリン・ラッセル(Colin Russell)被告(59)の請求だけが却下されていた。

 同裁判所は約2週間前、同被告の公判前勾留期間をソチ冬季五輪が閉幕する2月23日の1日後まで延長していたが、28日になってこの決定が取り消され、同被告は保釈されることとなった。

 この変心の理由は明かされていないが、識者の中には、この問題が外交スキャンダルに発展する中、同被告の最初の審問が行われた後に、大統領府から判事らに対し判断を甘くするよう働き掛けがあったのではないかと推測する者もいる。全被告の保釈により、ソチ冬季五輪の開催を間近に控えたロシアに対する外交圧力は、軽減される公算が高まった。

 グリーンピースによると、ラッセル被告は同団体が支払う200万ルーブル(約620万円)の保釈金を同裁判所が受領し次第、保釈される見通しだという。(c)AFP/Dmitry ZAKS