【11月28日 AFP】10代の若者たちに人気のカナダ出身のアイドル歌手、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)さんが28日、滞在中の豪クイーンズランド(Queensland)州ゴールドコースト(Gold Coast)市の高級ホテル、QTホテル(QT Hotel)で壁にスプレー塗料で落書きをしたとして、市長から清掃を求められた。

 ビーバーさんらはチケットが完売したブリスベーン(Brisbane)でのコンサートが終了した後の28日未明、パックマン(Pacman)のお化けなどの色鮮やかなキャラクターを描いたという。落書きの写真はインターネットの写真共有サービス、「インスタグラム(Instagram)」などに投稿された。

 ビーバーさんは29日と30日の公演のためすでにシドニー(Sydney)に向かったとされている。ゴールドコーストのトム・テイト(Tom Tate)市長は「全くばかげている」と述べ、傍若無人な行為だとして怒りをあらわにするとともに、ビーバーさん宛てに落書きを消す掃除用具を送ったと明かした上で、ゴールドコーストに戻って来て落書きを消すよう要求した。

 市長は同国のテレビ局ナイン・ネットワーク(Nine Network)に対し、「普通の人がああいうことをすれば、80~100時間の社会奉仕活動を命じられるところだ。だが、ここに戻って来て、きれいに消しさえすればそれでいい」と話した。

 テイト市長はまた、同州の主要地方紙ブリスベーン・クーリエ・メール(Brisbane Courier-Mail)のインタビューで、「誰にでも若いときはある。だが彼は、本当に、全くばかげたことをしてしまった。だた、埋め合わせをする機会は与えられている…ゴールドコーストのファンたちが彼に対して示すのと同様の態度を、わが市に対しても示してほしい」と述べた。

 テイト市長はまた「彼は美しい目をしている。だからゴーグルを用意した。手袋もだ。手を汚すのは嫌だろうからね。掃除をする機会を与えてあげるから、シドニーで仕事をして、それから戻ってきなさい」とも述べた。

 ブリスベーンは、今回ビーバーさんが豪州8か所で行うコンサートの最初の開催地だった。ビーバーさんは今月上旬、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)でも無断でホテルの外壁に落書きをした疑いが浮上し、警察が捜査している。(c)AFP