【11月28日 AFP】バラク・オバマ米大統領(Barack Obama)は感謝祭を翌日に控えた27日、ホワイトハウス(White House)の「慣例」に従い、食卓に上る予定だった七面鳥に「恩赦」を与え、その命を救った。

 娘のマリア(Malia Obama)さんとサーシャ(Sasha Obama)さんが付き添う中、オバマ大統領は「世界で最も強大な権力を司る(米国の)大統領は、数々の畏敬すべき重大な責任を担っているが、この仕事はその一環ではない」と冗談を交えながら、体重17キロの丸々とした七面鳥の「ポップコーン」に恩赦を与えた。

 ソーシャルメディアのツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)で市民からの意見を集めた結果、もう一羽の七面鳥「キャラメル」を退け、ポップコーンが今年の感謝祭で恩赦を受ける七面鳥に選ばれた。だがキャラメルも食卓に上る「運命」は免れることになるという。

 2羽はこの後、首都ワシントン(Washington D.C.)の南、バージニア(Virginia)州マウントバーノン(Mount Vernon)にある初代大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)の旧邸宅に運ばれ、クリスマスの期間まで来場者向けに公開される。

 感謝祭は米国の主な祝日の一つで、普段は離れて暮らす家族や親族らが集まり、詰め物をした七面鳥の丸焼きなどの食事を一緒に楽しむ日。1620年代に欧州からの入植者たちが、アメリカ先住民の助けを借りて生き延びることができたことを神に感謝したのが起源とされている。(c)AFP