【11月22日 AFP】(写真追加、一部更新)感謝祭の祝日を翌日に控えた21日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はホワイトハウス(White House)で七面鳥に「恩赦」を与える毎年恒例の行事を行った。

 恩赦を受けたのは七面鳥の「コブラー(Cobbler)」と「ゴブラー(Gobbler)」の2羽。2羽の名前は小学生がオンラインで提案したものの中から選ばれた。また今年は初めて、2羽のうちからフェイスブック(Facebook)上のホワイトハウスのページで「今年の感謝祭の七面鳥」が選ばれた。

 再選を果たしたばかりのオバマ大統領は記者団を前に、「彼らは『人生は2度目のチャンスが全てだ』と言っていたよ。この11月、私にはそのことがこの上なくよく分かる」と述べた。

 一方、国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)」は、故ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)米大統領にまでさかのぼるこの恒例行事は、罪のない4600万羽もの鳥が「大量虐殺」されている事実を軽視するとともに、米大統領が七面鳥業界との間に一種のビジネス上の結びつきを持っていることを示すものだとして、ホワイトハウス前で七面鳥の格好をしてこの行事の廃止を求める抗議行動を行った。

 PETAは書簡の中で「七面鳥に恩赦を与える必要などない。彼らは先入観に満ちた世界に生まれてきただけで、何の罪も犯していない」と指摘した。

 食卓に上ることを免れた2羽は米バージニア(Virginia)州マウントバーノン(Mount Vernon)にある初代大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)の旧邸宅・庭園で暮らす。(c)AFP