【11月27日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)は26日、グループリーグ第5節の試合が各地で行われ、グループHのFCバルセロナ(FC Barcelona)は1-2でアヤックス(Ajax)に敗れ、今シーズン初黒星を喫した。

 アヤックスは後半のほとんどの時間を10人で過ごしながらバルセロナを破り、16強入りの可能性が広がる大きな1勝を手にした。

 ホームのアヤックスは前半にトゥラニ・セレーロ(Thulani Serero)とダニー・ホーセン(Danny Hoessen)が得点を挙げ、試合の主導権を握ってハーフタイムを迎えた。

 しかしながら後半開始直後、ヨエル・フェルトマン(Joel Veltman)がペナルティーエリア内でネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を倒して退場処分となると、バルセロナはこれで得たPKをシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)が決め、1点を返した。

 バルセロナはその後、同点ゴールを目指して前への圧力を強めたが、アヤックスの堅い最終ラインを崩せず、今シーズンの公式戦では初となる敗戦を喫した。

 グループのもう1試合で、ACミラン(AC Milan)が敵地でセルティック(Celtic)に3-0と快勝したため、アヤックスはミランと勝ち点1差の3位にとどまっており、突破のためには2週間後に行われる敵地イタリアでの直接対決で勝利を収める必要がある。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)ら主力選手にけがが相次いでいるバルセロナはグループリーグ突破をすでに決めているものの、ヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督は現状のベストメンバーを送り出した。

 しかしながらバルセロナは、エネルギーにあふれ、ボールを持ったときの質も高い若きアヤックスを前に、試合開始直後から劣勢を強いられた。

 前半11分、ヴィクトール・フィッシャー(Viktor Fischer)のシュートをGKホセ・マヌエル・ピント(Jose Manuel Pinto)がうまく防いだものの、その8分後にはなす術べなく、リカルド・ファン・ライン(Ricardo Van Rhijn)の低い折り返しからセレーロに先制点を許した。

 同42分、ピントは再びフィッシャーのシュートを防いだものの、ホーセンがジェラール・ピケ(Gerard Pique)とカルレス・プジョル(Carles Puyol)に先んじてこのこぼれ球に反応し、オランダ王者に2点目をもたらした。

 バルセロナは後半2分、フェルトマンがエリアのわずかに内側でネイマールを倒し、明らかな得点機会の阻止で退場となって試合に生き残るチャンスを得ると、メッシ不在の中でペナルティースポットに向かったシャビが、GKヤスパー・シレッセン(Jasper Cillessen)の逆を突くキックを決めた。

 バルセロナはその7分後、味方のうまいパスに抜け出したネイマールが同点ゴールの好機を得たが、シレッセンが詰めてくる中で放った浮き球のシュートは枠を外れた。

 その後のバルセロナはゴール前の絶好機を作り出すことができず、マルティーノ監督は7月の就任から21試合目にして、初めて敗戦を味わった。(c)AFP/Kieran CANNING