【11月24日 AFP】男子ゴルフ、第57回ISPSハンダ・ワールドカップ(ISPS HANDA World Cup 2013)は24日、オーストラリア・メルボルン(Melbourne)のロイヤル・メルボルン・ゴルフクラブ(Royal Melbourne Golf Club)で最終日が行われ、オーストラリアのジェイソン・デイ(Jason Day)が通算10アンダーで個人戦優勝を果たした。

 最終日にスコアを1ストローク伸ばしたデイは、デンマークのトーマス・ビヨーン(Thomas Bjorn)を2打差で制し、母国での初優勝を飾った。

 また、デイは団体戦でもオーストラリアを優勝に導き、感動的な凱旋を達成した。同胞のアダム・スコット(Adam Scott)がこの日の最少スコアとなる66を記録して3位に食い込んだため、オーストラリアは米国を破って24年ぶりに団体戦のタイトルを獲得している。

 デイは、先日フィリピンを襲った超大型台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)で祖母、おじ、6人のいとこを失い、悲劇の知らせの中でこの大会に臨んだ。

 フィリピン生まれで現在はメルボルン在住のデイの母、デニング(Dening)さんが見つめる中、ビヨーンが最後にボギーをたたき、息子のデイはパーパットを沈めて優勝賞金120万ドル(約1億2100万円)を手にした。

 個人戦では、米国のマット・クーチャー(Matt Kuchar)が通算6アンダーで4位に入り、石川遼(Ryo Ishikawa)らが通算3アンダーの5位タイに入った。谷原秀人(Hideto Tanihara)は通算2アンダーで7位だった。

 団体戦では、スコットが猛チャージを見せたオーストラリアが合計17アンダーを記録し、10打差をつけて前回大会王者の米国を破った。3位タイには日本とデンマークが入った。(c)AFP