【11月21日 AFP】米小売り大手コストコ(Costco)は20日、1か所の店舗で、キリスト教の聖書を「フィクション」のラベルで販売していたことについて謝罪した。複数のキリスト教団体が抗議していた。

 発端となったのは、米カリフォルニア(California)州シミバレー(Simi Valley)にある教会の牧師が15日、聖書に貼られている値札に記載されたラベルが「フィクション」となっている写真をツイッター(Twitter)に投稿したことだった。

「コストコは聖書を『フィクション』のジャンルで販売している。ふむ……」と、同牧師はつぶやいた。

 これを受け、ツイッターには多数のコメントやリツイートが相次いで寄せられた。批判の声がある一方、「コストコの表記は正しい」と賛同する意見もあった。

 コストコは手違いに過ぎないとして、謝罪で問題に幕を引こうとしているようだが、地元のキリスト教徒たちにとってはそれでは済まないかもしれない。

 コメントと写真を投稿した牧師の教会に通う信者の1人は地元のKTLAテレビに対し、「すっかり傷つけられた。(分類は)間違っている。聖書の内容は(フィクションではなく)真実だと信じている」と語った。(c)AFP