台風30号でフィリピン稲作地帯の3分の1が壊滅、FAO
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【11月20日 AFP】国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)は19日、今月フィリピンを襲った台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)で同国の稲作地帯の3分の1が壊滅的な被害を受けたと発表し、作付けをし直す必要がある農家への緊急支援を呼び掛けた。
台風30号の襲来時、フィリピン中部はイネの収穫期で、二期作目の作付けにも大きな影響が出た。倉庫なども多くが破壊され、貯蔵されていた米にも大きな被害が出たとみられている。FAOは作付けできる時期のうちに至急支援が必要だと訴えた。
FAOの緊急復興支援部のドミニク・ブルジョン(Dominique Burgeon)部長は「フィリピン全域が食糧支援に頼る事態を避けるためには今、痛手を受けた農家を援助し、12月下旬までに作付けのやり直しや新たな作付けを行う必要がある」と声明で述べている。FAOはイネやトウモロコシの種とともに、農作業器具や肥料なども提供する予定だ。次の収穫時期までの間をつなぐ野菜の種も供給する。(c)AFP