リビア民兵組織の衝突、死者43人に
このニュースをシェア
【11月17日 AFP】民兵組織「ミスラタ(Misrata)」が、町からの退去を要求するデモ隊に発砲して他の民兵組織との衝突に発展していたリビアの首都トリポリ(Tripoli)で16日、新たな衝突があり、これまでの死者は43人に上った。政府は各民兵組織に自制を呼びかけている。
15日にトリポリで発生した衝突は翌朝まで続き、サラハ・マルガニ(Salah Margani)法相によると負傷者は450人を超えた。
「ミスラタ」は、トリポリの東約200キロに位置し、故ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権に対する2011年の民衆蜂起の激戦地の1でもあった港湾都市ミスラタ出身の戦闘員で構成される民兵組織。
15日にトリポリのガルグール(Gharghour)地区でミスラタがデモ隊に発砲して数人のデモ参加者が死亡したことで、他の民兵組織がミスラタの拠点を攻撃し、一部が炎に包まれた。その報復としてミスラタは16日早朝、軍の兵舎を攻撃。名目上はリビア国防省の支配下にある別の民兵組織の司令官は、1人が死亡し、8人が負傷したと発表。また、ミスラタの戦闘員らは軍の基地から車両や武器、弾薬など奪ったという。
また、ミスラタの戦闘員が新たに東からトリポリ市内に入ろうとして他の民兵組織と衝突した。形式上には政府の支配下にある民兵組織「リビアの盾(Shield of Libya)」によると、ミスラタの兵士は撤退し、ガルグール地区は守られたという。(c)AFP/Imed LAMLOUM