【11月8日 AFP】フランス・ボルドー(Bordeaux)で先月31日、泥酔した若者グループがサーカスに飼われているラマを「誘拐」し、未明の街を連れ歩くという「事件」が発生した。路面電車に乗るなど思わぬ大冒険をしたこのラマと「誘拐犯」の若者たちが7日、サーカス団の団長の計らいで再会を果たした。

 5人の若者たちは一晩じゅう飲み続けた後、サーカス団からラマを連れ出し、フランスの有名歌手セルジュ・ラマ(Serge Lama)にちなんで「セルジュ(Serge)」と名付けて、ボルドーの街中をあちこち連れ回した。

 サーカス団の団長は当初、若者らを相手取って訴訟を起こしたが、ラマにも街にも特に被害はなかったとして2日後に訴えを取り下げ、このほどラマと若者たちを再会させるという粋な計らいをみせた。(c)AFP