【11月7日 AFP】フィリピンのボクシング元王者、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が6日インタビューに応じ、24日にマカオで行われるWBOウェルター級タイトルマッチで米国のブランドン・リオス(Brandon Rios)戦で敗れたとしても現役を引退する気はないと語った。

 同世代の中では最強のパウンド・フォー・パウンドと呼ばれていたパッキャオは、人生で一番重要ともいえるこの対戦で勝利して、連敗に歯止めをかけたいと考えている。

「自分のキャリアの中で一番大事な試合だ。まだ高いレベルで、エリートのボクサーたちと肩を並べて戦うことができるということをファンや世界の人々にお見せしたい」とパッキャオは現在トレーニングを行っているフィリピンから、電話で各メディアに語った。

 元6階級王者でありながら現在2連敗中であることから、サポーターの一部には12月で35歳になるパッキャオが引退する日は近いのではないかと考える者もいる。

 パッキャオは2012年6月、ティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)に判定負けして7年ぶりの黒星を喫し、連勝も15でストップした。

 その6か月後には、宿敵ファン・マヌエル・マルケス(Juan Manuel Marquez、メキシコ)に6回の戦いの末KOで敗れた。

 しかしパッキャオは、この2戦で敗れたものの精神にダメージは受けていないとし、24日の対戦ではリオスに「勝つ気でいる」と言う。

 プロとして54勝(38KO)5敗2分という通算成績を持つパッキャオはまた、マカオで27歳のリオスに敗れたとしてもその気持ちは変わらないと話し、現役継続の意を示した。

「この戦いで勝つという自信があり、落ち着いた気持ちでいる。試合で負けても引退はしない。自分の血にはボクシングが流れているということが私にやる気を与えている。ボクシングが好きだし、世界中のファンを楽しませることが好きなんだ」

(c)AFP/Peter Hutchison