インタビューでは、苦痛で屈辱的なレイプをはじめ、激しい暴力や絶え間なく続いた脅迫についても語られた。

 ナイトさんは「毎日、泣いていました。そして、泣くと必ず怒鳴られました。あの家は、元受刑者の小さなおとぎ話の世界だったのです」と当時を振り返り、カストロ元受刑者が「泣く理由などないじゃないか。ここでは幸せでいるべきなんだ」と話していたことを明らかにした。

■別の被害者たちとは「隔離」

 カストロ元受刑者の家にはしばしば来客があった。しかしナイトさんは「汚れた、汚らしい靴下」を口に詰め込まれ、そのうえで粘着テープを張られたため、助けを呼べなかったという。

 また「自分が最初の被害者ではない」、「別の少女たちを誘拐しようとしている」と聞かされ、以前にも別の被害者が殺されているものと信じ込まされたことを明らかにした。

 2人目の被害者であるベリーさんが連れ込まれた際、全裸だったナイトさんは恥ずかしいとの感情を覚えたという。シーツが1枚与えられていただけで、さらには年に1度しかシャワーを浴びることができずにいたためだ。カストロ元受刑者は「服はいらないだろう…ここにいる理由はたった1つなのだから」と話していたとされる。

 ナイトさんとベリーさんは別々の部屋に監禁され、同じ場所に2人きりになることはなかった。恐ろしくて、2人は互いを呼び合うこともできなかったという。ナイトさんはその後、地下から聞こえてきた叫び声から、3人目の被害者であるデヘスースさんの監禁を知ることになった。

 ナイトさんは自分が経験した地獄の苦しみを味わう人がこれ以上増えないよう、カストロ元受刑者に「もう誘拐はしないで」と懇願したことを明らかにした。