【10月31日 AFP】ノルウェーのソールヴァイ・ホルネ(Solveig Horne)児童・男女共同参画・社会統合相は30日、子どもを持つ夫婦に積極的にデートをするよう呼び掛けた。離婚率の上昇に歯止めをかけるのが狙いという。

 進歩党所属のホルネ氏は、地元紙Stavanger Aftenbladに「親たちがちょっとした時間を作って、交際していた当時の2人に戻るのは大切なことだ」と語り、週に数日は夫婦で夜に外出するほうがいいとの持論を展開した。

 ノルウェーの家族政策は従来、子どもの幸福を最優先してきたが、ホルネ氏の発言はこの伝統を変えようという提案だ。ノルウェーの離婚率は40%で、欧州でも最も高い水準にある。

 中道右派の連立政権の発足で閣僚に就任したホルネ氏は、家族関係の強化と離婚率の低減を目標に掲げている。夫婦の愛情関係を深めるために政府に何ができるか、具体案には言及しなかったものの、同氏は家庭環境の改善に政府が果たせる役割はあるとの立場だ。

 ノルウェー政府は、離婚防止につながるとして公的な夫婦向け相談サービスに対する予算拡充や男性向け育児休業給付の削減などを掲げている。(c)AFP