【10月25日 AFP】アジア地域に展開する米軍の海空戦力が増強されている──原子力空母ジョージ・ワシントン(USS George Washington)の第5空母打撃群司令官、マーク・モンゴメリー(Mark Montgomery)少将が24日、AFPの取材で語った。

 米海軍横須賀基地を母港とする空母ジョージ・ワシントンは24日現在、南シナ海(South China Sea)の国際水域を航行中で、AFPインタビューは洋上の艦内で行われた。緊縮財政を強いられている米政府だが、アジア重視の戦略は推し進めているとした。

 モンゴメリー少将は、アジア地域における海空戦力の増強について、領有権を主張し合う周辺国間の緊張緩和に貢献していると説明。西太平洋(Western Pacific)に配備の戦闘艦を増強していると述べた。

「より多くの軍艦を配備し米軍の存在を高めることで、軍事力も増強される」(モンゴメリー少将)

■存在感高める中国

 モンゴメリー少将は、米政府の軍事費削減や16日間にわたった政府機関閉鎖がアジア戦略に及ぼす影響はないと述べた。

 政府機関の一部閉鎖によってバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と東アジア首脳会議(East Asia Summit)への出席を見送った。そのため、中国が存在感を強めるなかで米国のアジア地域への関与低下が懸念された。(c)AFP/Martin Abbugao