【10月31日 MODE PRESS】米ニューヨークのソーホー(SoHo)にある「ニコル・ミラー(Nicole Miller)」の店舗で22日、スーパーモデルのココ・ロシャ(Coco Rocha)が記者会見を開いた。会場でココは、ファッション業界における過酷な児童労働をなくすための法案が米上下院の議会を通過したことを発表し、感極まった様子をみせた。

 ココは「今日私たちは、NYにいるたくさんの未成年モデルたちの人生を変えました。私自身も子どものころからモデルをしていたので、未成年モデルたちがこのNYで非常に限られた法的保護の下、働いている現実を痛いほど知っています」と語った。

 「ファッション業界が今まで行ってきた自主規制は、未成年モデルの安全な雇用環境を保証するには充分でありませんでした」

 今回の新しい州法案は、2012年の立ち上げ以来、モデルの人権保護を掲げ活動する非営利団体ザ・モデル・アライアンス(The Model Alliance)が提唱した。

 ココは「長い間、ニューヨークの未成年モデルたちは他のパフォーマーの子どもたちと同等の保護を必要としていました。ザ・モデル・アライアンスと事務局長のSara Ziffのおかげでそれが実現することになり、とてもうれしいです」と語る。

 今後は、18歳以下のモデルは初めて法律上被雇用者として認められ、最低賃金、休憩時間の義務化、損害賠償、セクシュアルハラスメントからの保護などが約束される。16歳未満の女子に対しては、必ず撮影に付き添いが同行して過激な撮影が行われないように監視し、同時に、教育もきちんと受けることが求められる。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS