【10月24日 AFP】イエメンで、15歳の少女が結婚前に婚約者と会っていたことを理由に、父親に焼き殺されたとみられることが分かった。同国の警察当局が22日、ウェブサイトで明らかにした。

 警察によると、南部タイズ(Taez)県の村に住む男(35)を娘を焼死させた首謀者として、殺人容疑で訴追する手続きを検察が進めているという。

 イエメンでは、家族の名誉をけがしたとして一家の男性の手で娘や妻、姉妹が殺害される事件が頻発している。国連(UN)や人権団体は女性を守るため有効な措置を取るよう、こうした「名誉殺人」の多い国の当局に圧力をかけているが、アラビア半島では部族の力が強く、中央政府の令状より部族内の忠誠が優先されることも少なくない。(c)AFP