【10月24日 AFP】ドイツ政府は23日、米情報機関がアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の携帯電話を傍受していたとの情報を得たと発表した。メルケル首相は同日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に電話で説明を求め、傍受が事実であれば同盟関係にある両国間の「信頼を裏切る」ものになると警告した。

 今回の疑惑は、これまでに数々の米機密情報を暴露してきた米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が漏らした情報に基づいたもの。新たな疑惑に揺さぶられるホワイトハウス(White House)は、メルケル首相の電話の盗聴を現在は行っていないとしながらも、過去の傍受の可能性を否定はしなかった。

 メルケル首相はこれまでにも、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の過去の情報活動に強い非難の意を表明してきた。

 シュテフェン・ザイベルト(Steffen Seibert)独首相報道官によると、オバマ大統領との電話会談でメルケル首相は、自身の携帯電話が傍受されていた可能性について、「そのような行為が事実と確認されれば断固として非難し、絶対に容認できない」ことを伝えた。

 冷戦時代、旧東ドイツの秘密警察シュタージ(Stasi)による一般市民への監視活動がいまだ記憶に新しいドイツでは、個人の電話盗聴に対する反感がとりわけ強い。(c)AFP