【10月22日 AFP】中国東北部は22日、3日連続で濃いスモッグに覆われた。黒竜江(Heilongjiang)省ハルビン(Harbin)市内の視界は50メートルを下回り、空港や学校が閉鎖されたほか、地上の公共交通も一部運行を取りやめている。

 中国メディアによると、前日に約250便が欠航となった同市の地方空港では、22日も多くの航空便に大幅な遅れが出ている。

 市内では同日午前、健康に深刻な影響を及ぼすとされる大気汚染物質「PM2.5(微小粒子状物質)」の濃度が1立方メートルあたり822マイクログラムを記録。前日の1000マイクログラムより下がったものの、世界保健機関(World Health OrganisationWHO)の指針値より30倍以上高い濃度となっている。

 スモッグが発生した原因について、国営メディアは、厳しい冬の到来を前に市民らが暖房器具を使い始めたことにあると伝えている。(c)AFP