【10月22日 AFP】フィリピンの主要空港である首都マニラ(Manila)のマニラ国際空港はこのほど、2年連続で「世界で最悪のターミナル」に選ばれた。

 旅行関連サイト、「The Guide to Sleeping in Airports(空港で眠るためのガイド)」が利用者を対象に調査したところ、混雑したマニラ空港の第1ターミナルは、「快適さ」と「利便性」、「清潔さ」、「顧客サービスの質」で最も低い評価を受けた。

 サイトに投稿されたあるレビューは、第一ターミナルの「施設の老朽化」、不誠実な従業員──特にタクシー運転手──、長い待ち時間、態度の悪い空港職員などを挙げていた。

 しかし、第1ターミナル管理部門のダンテ・バサンタ(Dante Basanta)主任はAFPに対し、同空港の昨年の利用者数が810万人に達して年間処理能力の650万人を超えたことを認める一方で、政府がすでに対策を講じていると指摘して「これらの問題はすでに過去のものだ」と語った。

 調査の結果、世界で2番目にひどい空港として挙げられたのは、イタリアのベルガモ(Bergamo)空港だった。サイトによると、同空港のターミナルでは「まるで自宅で過ごしているかのようにTシャツも着ていない、裸足の人たちがウロウロと歩き回り、それを誰も気にしない」という。

 第3位はインド・コルカタ(Calcutta)国際空港。次いでパキスタン・イスラマバード(Islamabad)国際空港、パリ(Paris)のボーベ(Beauvais)空港だった。

 一方、評価の高かった空港は、シンガポールのチャンギ(Changi)国際空港、韓国ソウル(Seoul)の仁川(Incheon)国際空港、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)のスキポール(Schiphol)空港などだった。(c)AFP