【10月19日 AFP】13-14ドイツ・ブンデスリーガ1部は18日、第9節の試合が行われ、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)が2-1で1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)に勝利した。

 疑惑の得点で勝利を挙げたレバークーゼンは、暫定ながら首位に立った。

 レバークーゼンは、前半26分にゴンサロ・カストロ(Gonzalo Castro)のアシストからシドニー・サム(Sidney Sam)が今季リーグ戦7得点目のゴールを挙げ、先制した。

 1-0とリードし迎えた後半25分、ステファン・キースリング(Stefan Kiessling)のヘディングシュートは枠を外れたかに見えた。

 キースリングもミスに落胆して頭を抱えたが、ボールはホッフェンハイム側のゴールのサイドネットの小さな穴からゴールの内側へ転がった。ホッフェンハイム側が抗議する中、主審はこのゴールを認めた。

 疑惑のゴールの後、ホッフェンハイムはロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino Barbosa de Oliveira)のPKがGKベルント・ レノ(Bernd Leno)にセーブされて不公平感をさらに募らせ、試合終了2分前にスヴェン・シッポロック(Sven Schipplock)が1点を返すのがやっとだった。

 ドイツで、ゴールではないゴールを決めた選手はキースリングが初めてではない。

 1994年4月23日、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のトーマス・ヘルマー(Thomas Helmer)は、ニュルンベルク(1. FC Nuremberg)戦でゴールにボールが入らなかったものの、得点を認められた。

 試合は2-1でバイエルンが勝利したものの、その後ニュルンベルクの不服が認められ、 ドイツサッカー連盟(German Football AssociationDFB)が再試合を命じた。再試合はバイエルンが5-0で勝利している。

 ホッフェンハイムのマルクス・ギズドル(Markus Gisdol)監督は、1994年の出来事が、再試合の前例を作ったと考えている。

 ギズドル監督は「テレビ映像を再確認するつもりだ。バイエルンのためだけに再試合をして、ホッフェンハイムのためにしないというのできないだろう」とコメントした。

 キースリングは、このゴールに驚きを隠せなかったと明かした。

「みんな僕の方へ走ってきたんだ。何ができたっていうんだい? 正直に言えば、僕が実際に目にしたことをしっかり判断することはできなかった。でも、ホッフェンハイムがネットの穴を指摘したとき、うっすらと感づいたよ」

 一方で、試合を裁いたフェリックス・ブリッヒ(Felix Brych)主審は、「少しの疑念はありましたが、選手の反応は明白なものでした。キースリングと確認しました。ですが、誰も、彼でさえもゴールではないとは言いませんでした。ボールはネットの内側にありましたし、ピッチ上にいる全員にとって正真正銘の得点でした」と語った。(c)AFP