【10月16日 AFP】(一部更新)「10年に1度」とされる大型で強い台風26号 (アジア名:ウィパー、Wipha)は16日午前、関東地方の東海上を北上した。強い台風の影響で、伊豆大島では土砂崩れにより家屋が倒壊し、連絡が取れなくなっている住民も多数出ている。NHKが伝えた。

 NHKによると、東京都心から約120キロ南の伊豆大島では、土砂崩れや洪水により住宅が多数倒壊したり、流されたりした。警察はこれまでに16人の死亡を確認したと発表した。伊豆大島の町役場は数十人の住民と連絡が取れなくなっているとしている。

 警視庁は同日朝、あふれた川の水の中から2人、倒壊した住宅の中から1人の遺体が発見されたと発表していた。伊豆大島の人口は約8300人。

 警察と消防は午前8時ごろまでに、倒壊した家屋から住民2人を救出したが、まだ立ち入ることができていない地域が多くあると発表。時事通信(Jiji Press)によると警視庁は伊豆大島に特殊救助隊員ら約50人を派遣することを決めた。

 東京都町田市では、増水した川に流された女性がいるとの通報があった。女性は下流で発見されたが、搬送先の病院で死亡が確認されている。他方、神奈川県では暴風雨の中、海岸の近くにいた小学生の男児2人が行方不明になり、ヘリコプターも出動して捜索が行われており、また千葉県でも、自宅の裏山が崩れた50代男性の安否が気遣われている。

 東京電力(TEPCO)は同日、福島第1原子力発電所の汚染水タンク周辺の堰(せき)内にたまった雨水を一部排出したことを明らかにした。水に含まれていた放射性物質の値は基準値を下回っていたという。

 台風26号による大雨と強風の影響で、首都圏では同日朝、交通機関に大きな乱れが生じた。(c)AFP