【10月16日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)北中米カリブ海最終予選は15日、各地で行われ、同地区から大陸間プレーオフに回るのがメキシコになることが決まった。

 メキシコは1-2でコスタリカに敗れたもの、長年のライバルである米国が後半ロスタイムに2得点を挙げてパナマを悲劇に追い込んだことで、辛うじてプレーオフに生き残った。

 劇的な幕切れが待っていた同予選の最終戦では、最下位ジャマイカと2-2で引き分けたホンジュラスがブラジル行きの切符を手に入れた。ホンジュラスは米国とコスタリカに次ぐ予選3位に入り、自動で出場権を獲得している。

 一方、1990年大会以降はW杯予選で敗退したことがなく、長年にわたって同地区の強豪として君臨していたメキシコは、今予選では悲惨な状況に耐え忍ぶ展開が続いている。

 メキシコは4位に滑り込み、11月にオセアニア代表のニュージーランドとの間で行うプレーオフに進出する権利を手にしたが、それは、米国が3-2で逆転勝利を挙げて、パナマのプレーオフ行きの希望を寸前で断ち切ったからだった。

 雨に濡れたコスタリカのサンホセ(San Jose)のピッチでは、後半19分に交代出場のアルバロ・サボリオ(Alvaro Saborio)がヘディングシュートでメキシコのGKギジェルモ・オチョア(Guillermo Ochoa)を破り、コスタリカが勝ち越しに成功した。

 その直後、パナマ市(Panama City)ではパナマがルイス・テハダ(Luis Tejada)の得点で2-1と米国に勝ち越した瞬間、メキシコは終戦を迎えたかに思われた。

 しかし、米国は後半ロスタイム2分、グラハム・ズシ(Graham Zusi)の得点で同点に持ち込むと、アーロン・ヨハンソン(Aaron Johannsson)がさらに1点を加え、3-2の逆転でパナマを下した。(c)AFP