【10月16日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)南米予選は15日、各地で試合が行われ、ウルグアイは3-2でアルゼンチンを下した。

 過去に2度のW杯制覇を誇るウルグアイはこの予選最終戦で勝利したが、首位のアルゼンチン、2位のコロンビアに続いてチリとエクアドルが直接本大会への出場を決めたため、ブラジルへの切符を手にすることはできなかった。

 現在世界ランク7位のウルグアイは、12日の予選でエクアドルに敗れ、グループリーグで本大会出場を決める可能性をほとんど失っていた。

 一方のエクアドルは、予選16試合を終えて勝ち点25でウルグアイと並んだものの、得失点差で4位に入り、予選突破を果たしている。

 この結果、大陸間プレーオフに回ることとなったウルグアイだが、それでも最終戦で勝利を挙げたことはせめてもの救いとなった。

 試合は序盤、ウルグアイがクリスチャン・ロドリゲス(Cristian Rodriguez)のゴールで先制。しかし、その3分後にアルゼンチンは、アウグスト・フェルナンデス(Augusto Fernandez)からの見事なスルーパスを受けたマキシ・ロドリゲス(Maxi Rodriguez)がウルグアイのゴールマウスを守るフェルナンド・ムスレラ(Fernando Muslera)を破って同点に追いついた。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)をけがで欠く中、アルゼンチンはウルグアイの4位通過の可能性を阻もうと攻め続けた。エリク・ラメラ(Erik Lamela)がボレーシュートを放つ場面もあったが、ムスレラが見事なセーブを見せ、得点には繋がらなかった。

 前半34分、ウルグアイはルイス・スアレス(Luiz Sarez)へのペナルティーエリア内でのファールでPKを獲得。これをスアレスが自ら成功させて再びリードを奪い、モンテビデオ(Montevideo)のファンを沸かせた。

 前半終了4分前にはマキシ・ロドリゲスがこの試合で2得点目となるゴール決め、またしても試合はふりだしに戻ったが、後半6分にエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が決勝ゴールを決めた。

 ウルグアイはプレーオフでヨルダンに勝たなければW杯本大会への出場権を得ることができない。しかしヨルダンはアジアの弱小チームであるため、ウルグアイのプレーオフ突破は確実と見られている。

 ウルグアイは同国代表史上、最も印象に残る勝利をブラジルで挙げている。聖地マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われた1950年W杯決勝で開催国ブラジルを下し、優勝を飾ったのは他ならぬウルグアイだった。また、自国で開催した1930年大会でもウルグアイは優勝トロフィーを持ち上げている。(c)AFP