【10月11日 AFP】米オハイオ(Ohio)州で女性3人が約10年間にわたり監禁されていた事件で、終身刑と禁錮1000年の刑を受け、服役中に死亡したアリエル・カストロ(Ariel Castro)受刑者(当時53)が、性的快感を得るためにわざと自分の首を絞めたことにより事故死した可能性があることが分かった。当局が10日、発表した。

 カストロ受刑者は有罪が確定してから約1か月後の今年9月に死亡し、当初は自殺したと考えられていた。

 新たに公開された内部調査報告書によると、同受刑者は、独房の窓のちょうつがいに引っ掛けたシーツで首をつり、ズボンと下着が足首まで下がった状態で発見された。報告書は「性的快感を得るために自分を窒息させた可能性がある」としている。

 また、カストロ受刑者には自殺の兆候はなく、遺書も見つからなかったため、報告書は「死の動機に関する結論を示すものは、現場からは他に見つからなかった」としている。

 調査ではまた、看守らがカストロ受刑者に対する特別措置として定められていた30分ごとの見回りを怠り、記録を偽造していたことが判明。しかし、監視カメラの映像からは、看守が首をつったカストロ受刑者を発見する午後9時15分より30分前の8時45分に見回りを行っていたことが分かっている。(c)AFP