【9月26日 AFP】イタリアの長距離走者、デービス・リシャルディ(Devis Licciardi)選手(27)がドーピング検査の際に人工ペニスを使用したことで2年間の出場停止処分を科されそうだ。

 同選手は21日にモルフェッタ(Molfetta)で開催されたイタリア選手権で、10キロレースが終わった後に行われた尿検査の際に「偽ペニス」を装着していたことが見つかり問題となっている。

 伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によれば、リシャルディ選手は採尿の際、検査員に1人になりたいと申し出たが、検査員は規則上、そばにいなければならないと答えてリシャルディ選手の要求を却下した。そして不審に思った検査員が、きれいな尿の入った人工ペニスを発見。人工ペニスは調査のために押収された。リシャルディ選手は下着の中に人工ペニスを隠していたという。

 23日にイタリア・オリンピック委員会の反ドーピング委員会による審問にかけられたリシャルディ選手は、報道に関するコメントを一切控えている。(c)AFP