【9月16日 AFP】北京大学(Peking University)腫瘤医院がこのほど、研究のために「健康で性行為経験の無い女性の血液」を募集したところ、同大学による行為は女性に対する侮辱だとして批判が集まっている。国営メディアが16日、報じた。

 中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が報じたところによると、北京大学は、ヒトパピローマウイルス(Human Papilloma VirusHPV)の研究のため、性行為の経験が無い18~24歳の女性100人の血液が必要として募集をかけた。HPVは通常、性行為を通じて感染するという。

 北京大学の募集について中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo)」では、「性行為経験の無い男性の血液は必要なく、女性の血液だけが必要だなんて…それがどう科学なんだ」などの意見が見られ、女性に対する侮辱との批判が上がった。

 寄せられた批判に対して北京大学は、性行為の経験がない人の血液は、ウイルスに感染している確率が低いために必要だとしてその正当性を主張。チャイナ・デーリーは、病院側の広報担当者の発言として、性行為を経験していない女性の血液を使い、比較対象することは国際的なHPVの研究手法であると伝えた。またこの広報によると、実際に性行為の経験がないかどうかについては自己申告を信じるのみであるとした。(c)AFP