■地元東京での五輪は「念願の夢」

 北島は、「前回のことはよく覚えてますね。ただ、当時は東京で五輪を開催することに対して、国民の関心が今ほどなかった」と振り返った。

「2008年と2012年の五輪で日本が残した功績は、国民に大きなインパクトを与えたと思う。スポーツというのはリアルなものであって、作ろうと思ってできるものではない。だからこそ2つの五輪で残した結果が、日本国民の心に強く響いた」

 日本は、2004年のアテネ五輪で歴代最多タイに並ぶ金メダルを獲得し、2008年の北京五輪ではメダル獲得数上位10か国に名を連ねた。その後、2011年に東日本大震災、津波、原発事故に見舞われながらも、翌年のロンドン五輪ではメダルの合計数で史上最多を更新している。

「東京が有力だとされている。アスリートは招致活動の宣伝に貢献しているし、熱心に取り組んでいる。みんながどれだけ頑張っているかを知っているし、心から成功してほしいと思っている」

「僕は2016年夏季五輪の招致活動に関わっていて、落選したときはすごく残念だった。それだけに今度こそ決まってほしいと思う。実現すれば、東京生まれの僕にとっては夢がかなったようなもの」

 北島はロンドン五輪に向けて3年間米国に拠点を移し、トレーニングを積んでいたが、昨年東京に戻って来た。

「海外で生活することによって日本の良さが見えた。どれだけ日本がすばらしいかということに気付いた。食べ物もそうだし、生活スタイルもそう。米国も好きだし、ストレスなく生活できたけど、東京には僕が愛する魅力がたくさんある」

「五輪は日本を世界に広めるいいチャンスになる。日本は島国なので、海外の人と話したり交流する機会はそれほど多くない」 「日本人がいろんな国の人と出会い、外国人が日本を知るのにすごくいいチャンスになる」