【8月21日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は20日、エジプト軍によるムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領解任の背後にイスラエルがいたとの見解を示した。

 エルドアン首相は、自身が率いるイスラム系政党・公正発展党(AKP)の会合で、エジプトの政変にイスラエルが関与した「証拠はある」と述べ、2011年にフランスで開かれた会議でのイスラエル法相による発言を挙げた。法相は、モルシ氏の出身母体であるイスラム主義組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」は、たとえ選挙に勝っても政権の座にとどまることは不可能だろう、と述べたとされる。

 エルドアン首相の発言は、エジプト側から「事実無根」との激しい非難を浴びた。イスラエルの首相官邸筋はAFPに「トルコ首相のこれらの発言はばかげている」と語った。米国も、エルドアン首相の発言は「攻撃的で裏付けがなく、間違っている」として批判している。(c)AFP