【8月14日 AFP】第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)の女子棒高跳びで金メダルを獲得したロシアのエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva)が、子どもを産むために18か月の休養に入り、2016年リオデジャネイロ夏季五輪での復帰を目指すことを明らかにした。

 五輪で2度の金メダルに輝いている31歳のイシンバエワは、4メートル89で大会通算3度目の優勝を飾り、体力の限界による引退のうわさを払しょくした。

 会場のルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)に詰めかけた母国ロシアのファンが、自身の勝利だけを期待していたことについて、イシンバエワは「今までにない最高のサポートだった」と語った。

 イシンバエワは、「みんなが後ろにいてくれたおかげで、家にいるみたいに落ち着くことができた。与えてもらったその力で金メダルという結果が出せた。本当に大きな支えになった」と話し、今後は子づくりのために18か月の休養に入ることを明らかにした。

 男子棒高跳びの元王者で、イシンバエワの憧れでもあるセルゲイ・ブブカ(Sergei Bubka)氏は、以前は体操選手だったイシンバエワのキャリアを長く見守り続けており、今週に入ってからは有終の美を期待するコメントを出していた。

 世界陸上6連覇を達成した実績を誇るブブカ氏のコメントに対し、気まぐれな性格を持つイシンバエワは、今季限りでの引退に含みを持たす発言で応えていた。(c)AFP