【7月31日 AFP】ジンバブエで31日、大統領選挙の投票が行われた。7回目の当選を目指すロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領(89)による不正行為が指摘される中、ムガベ大統領とモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が争う。

 過去には暴力的な弾圧を繰り返し、選挙に対する度重なる不正を指摘されているムガベ大統領だが、投票日前夜の30日、選挙に敗北した場合に引退することを表明し、ムガベ氏を支える軍部もツァンギライ首相が勝利した場合にはその勝利を尊重すると約束した。

 だが米国は、選挙の実施方法に懸念を表明している。また、2008年に支持者200人を殺害され大統領選から撤退したツァンギライ首相は、米CNNに対し、ムガベ氏の約束は「話半分」で受け取っておくと語った。

 31日、投票を済ませたツァンギライ氏は、勝利を確信していると語り、「私たち全員にとって歴史的な瞬間だ。ついにジンバブエが再び歩み始める」と述べた。(c)AFP