【7月30日 AFP】フォーミュラワン（F1、F1世界選手権）に参戦するフェラーリ（Ferrari）のルカ・ディ・モンテゼーモロ（Luca di Montezemolo）会長が29日、所属ドライバーのフェルナンド・アロンソ（Fernando Alonso）がチームのマシンを批判したことについて、苦言を呈した。

　これまで2度のドライバーズタイトル制覇を果たしているアロンソは、28日に行われた第10戦ハンガリーGP（Hungarian Grand Prix 2013）で5位に終わり、総合順位でも首位、レッドブル（Redbull）のセバスチャン・ベッテル（Sebastian Vettel）と39ポイント差の3位に沈んだ。

　レース後、アロンソは「総合優勝を狙うためには、（フェラーリは）車を改善しなければいけない」と不満を露わにした。

　これを受け、フェラーリのモンデゼーモロ会長は、自身も今季のマシンのパフォーマンスに満足していないとした上で、アロンソにチームの一員として協力的になるようくぎを刺した。

　フェラーリの公式サイトに掲載された記事で、モンデゼーモロ会長は、「これまで、多くの偉大なチャンピオンがフェラーリのドライバーを務めてきたが、彼らはいつも自分のことは二の次に考え、チームのことを第一としていた」とコメントした。

　公式サイトによると、モンデゼーモロ会長のこの発言はフェルナンド・アロンソのコメントに対するもので、「アロンソの主張は、モンデゼーモロ氏や、他のチームメンバーの不評を買った」としている。

　またモンデゼーモロ会長は、29日に32歳になったアロンソに電話をかけ、誕生日を祝福したと同時にアロンソをさとしたという。

　その一方でアロンソは、今季いっぱいでマーク・ウェーバー（Mark Webber）が引退するレッドブルへの移籍が取り沙汰されている。

　ハンガリーではアロンソのマネジャーがレッドブルのクリスチャン・ホーナー（Christian Horner）代表と面会したとされているが、アロンソ本人はその事実を知らなかったと話している。(c)AFP