【7月22日 AFP】南米コロンビアで20日、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」の待ち伏せ攻撃で政府軍兵士15人が死亡した。フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領が発表した。

 サントス大統領によると兵士らはベネズエラと国境を接するコロンビア東部のアラウカ(Arauca)で約70人のゲリラに襲われた。政府軍はゲリラ12人を拘束し、そのうち5人が負傷しているという。

 この発表の数時間前、コロンビア軍は同国南西部で起きた衝突でFARCの6人と軍の兵士4人が死亡したと発表していた。一方コロンビア革命軍は19日夜、和平交渉に対する態度表明として捕らえていた元米兵1人を釈放する用意があると発表していた。

 一連の衝突で、コロンビア革命軍と政府が昨年11月にキューバで再開した和平交渉の行方に懸念が高まっている。 この和平交渉はラテンアメリカで最も長く続いている武力紛争の終結を目指す、1980年代から数えて4度目の試みだ。半世紀におよぶゲリラ戦は死者60万人、避難民370万人、行方不明者1万5000人を出している。(c)AFP