【7月21日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は20日、第20ステージ(アヌシーからアヌシー・セムノズ、125キロメートル)が行われ、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が、事実上の総合優勝を決めた。

 ステージ優勝は、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)が飾っている。

 例年スプリンターの独壇場となる最終第21ステージ(ベルサイユからパリ、133.5キロメートル)を前にした山岳越えの最終日で、フルームは、総合争いのライバルとの大差のリードを保った。

 フルームは「僕にとっては信じられない道のりだった。大会は1日1日が戦いの連続だった。横風や雨、山。山では良い日もあったけど、悪い日もあった」とコメントした。

「まさしく100回記念にふさわしい大会だった。特別な大会だったよ」

 ケニア出身で、10代の頃に南アフリカに移ったフルームは、2008年に英国で選手登録をすると、2011年の第66回ブエルタ・ア・エスパーニャ(66th Vuelta a Espana)で総合2位に入り、グランツール(三大ツール)で優勝を争う力があることを示した。

 2012年のツール・ド・フランス(2012 Tour de France)ではチームメートのブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)をアシストして、ウィギンスの英国人選手初となるツール総合優勝に貢献し、自身も準優勝を飾った。

 そして迎えた今季、ステージレースで好調を維持し、優勝候補として今大会に臨んだフルームは、ピレネー(Pyrenees)山中のアクス・トロワ・ドメーヌ(Ax-Trois-Domaines)の峠をゴールとする第8ステージで圧勝し、総合首位に立った。

 その後は個人タイムトライアルで争う第11ステージで2位に入り、モンヴァントゥ山(Mont Ventoux)の山頂フィニッシュとなる第15ステージ、個人タイムトライアルの第17ステージで優勝を飾った。  そして、5分11秒という大きな差を持って迎えたアルプス(Alps)最終日の今ステージ、フルームは山頂がフィニッシュとなるステージでの自身3勝目へ向け、足を残しているかに見えたが、残り2キロメートルとなったところで感情に飲み込まれた。

 フルームは「キンタナとホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez)と一緒にいた2キロのところで、こう思い始めたんだ。『あと2キロだ、リードは5分ある、やった、もうほとんど決まりだ』って」と語った。

「そんな思いが一気に押し寄せたから、実際、最後の数キロは集中を保つのがすごく難しかった」

 22日にパリ(Paris)で総合優勝を飾るのはほぼ間違いないものの、28歳のフルームは、目前となった優勝の実感を得るにはまだ時間がかかると認めている。

「ここへ来るまでの道のりを、ケニアで泥だらけの細い山道をマウンテンバイクで走っていた頃から、ツール・ド・フランスで黄色のジャージを着るまでの道のりを、言葉にするのは難しい」

「とにかく信じられない気持ちだ」