【7月9日 AFP】米サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)で韓国アシアナ航空(Asiana Airlines)のボーイング(Boeing)777型機が着陸に失敗し炎上した事故で、同航空の尹永斗(ユン・ヨンドゥ、Yoon Young-Doo)社長は9日、韓国ソウル(Seoul)で記者会見し、事故機を操縦していたパイロットは2人とも経験豊富で優秀だと述べ、事故の原因はパイロットにあるとの見方を否定した。

 韓国航空第2位のアシアナ航空を率いる尹氏は前日にも、2人が死亡した墜落事故はパイロットの経験不足が原因との報道を「容認できない」と批判している。

 同事故では、操縦していたイ・ガングク(Lee Kang-Kuk)氏(46)には同型機の操縦経験がほとんどなく、教官役の熟練操縦士、イ・ジョンミン(Lee Jung-Min)氏も指導を任されたのは初めてだったとアシアナ航空が発表したことから、事故の原因をパイロットの経験不足に求める見方が強まっていた。

 アシアナによると、イ・ジョンミン氏は数千時間の飛行経験を持つベテランで、同型機で米都市に初めて着陸するイ・ガングク氏の教官役として同乗していたが、ボーイング777型機の教官免許を取得してからは、まだ1月しか経っていなかったという。(c)AFP