系外惑星の水分検知技術を発見、オランダ
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【7月5日 AFP】欧州の天文学者らは5日、恒星を周回する惑星の大気圏から水分を検知する技術を発見したと発表した。
オランダ・ライデン大学(Leiden University)のジェーン・バークビー(Jayne Birkby)氏率いる天文学チームは、チリのアタカマ(Atacama)砂漠にある欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)に搭載された「低温高解像度赤外線エシェル分光器(CRIRES)」を使用し、鋼鉄を溶かすほど高温なガス惑星「HD 189733b」の大気圏にある水分から放射される赤外線を検知した。
天文学チームは、系外惑星研究の中でも進歩が速い分野において、新たな突破口が開けたと話している。
系外惑星に関するウェブサイト「exoplanets.org」によると、1995年以後、太陽系外で合計723個の惑星が発見されているという。また、米航空宇宙局(NASA)は879個と発表しているが、現段階では、人間の第二の故郷となりうる系外惑星の発見には至っていない。
生命を育むためには、ガス惑星ではなく岩石惑星である必要があり、水が液体状で存在可能な軌道を周回していなければならない。
新技術は地上に設置した大型望遠鏡でも宇宙望遠鏡でも使用できるため、惑星の探査に役立つとバークビー氏は指摘する。
バークビー氏は、「私たちの研究は今後10年間、太陽系外の地球に似た惑星やそこに存在する生命の探査精度の向上に寄与するだろう」と話す。「夜空の星を指さして、あれが地球に似た生命体のいる星だと確信を持って言える日がくるかもしれないと思うと、本当にわくわくする」(c)AFP
オランダ・ライデン大学(Leiden University)のジェーン・バークビー(Jayne Birkby)氏率いる天文学チームは、チリのアタカマ(Atacama)砂漠にある欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)に搭載された「低温高解像度赤外線エシェル分光器(CRIRES)」を使用し、鋼鉄を溶かすほど高温なガス惑星「HD 189733b」の大気圏にある水分から放射される赤外線を検知した。
天文学チームは、系外惑星研究の中でも進歩が速い分野において、新たな突破口が開けたと話している。
系外惑星に関するウェブサイト「exoplanets.org」によると、1995年以後、太陽系外で合計723個の惑星が発見されているという。また、米航空宇宙局(NASA)は879個と発表しているが、現段階では、人間の第二の故郷となりうる系外惑星の発見には至っていない。
生命を育むためには、ガス惑星ではなく岩石惑星である必要があり、水が液体状で存在可能な軌道を周回していなければならない。
新技術は地上に設置した大型望遠鏡でも宇宙望遠鏡でも使用できるため、惑星の探査に役立つとバークビー氏は指摘する。
バークビー氏は、「私たちの研究は今後10年間、太陽系外の地球に似た惑星やそこに存在する生命の探査精度の向上に寄与するだろう」と話す。「夜空の星を指さして、あれが地球に似た生命体のいる星だと確信を持って言える日がくるかもしれないと思うと、本当にわくわくする」(c)AFP