【7月2日 AFP】(一部更新)英国第2の都市バーミンガム(Birmingham)に近いスメスウィック(Smethwick)で、6月30日午後11時頃、工業地区にあるリサイクル工場で火災が発生し、200人以上の消防士が出動した。

 火災は、リサイクル工場にあった約10万トンの紙やプラスチックに、落下した小型の熱気球(天灯)の火が燃え移り起きたものとみられている。立ち上った煙は高度1800メートル近くに達し、数キロ先からも目視できたという。消防当局の話では、10人の消防士が軽傷を負い、うち2人が病院に運ばれ、8人が現場で治療を受けた。

 当局はツイッター上で、「スメスウィックでの火災は天灯が原因──使用の際は十分な注意を」と呼びかけた。

 英国では、祝賀行事用として天灯の人気が高まっているが、一方では火災の原因になりうるとの懸念も聞かれる。実際にオーストラリアや米イリノイ(illinois)州およびハワイ(Hawaii)州では使用が禁止されている。天灯の製造業者は、乾燥した農作物の近くや空港から5マイル以内では使用しないよう呼びかけている。(c)AFP