【6月19日 AFP】子どもが欲しい独身者を対象とした出会いサイトが17日、デンマークで始動した。これまでの入会者数は女性よりも男性のほうがわずかに多いという。創設者が18日、取材に応じた。

 出会いサイト「Babyklar.nu」(そろそろ子どもを・ドット・ナウ)を創設したのは、フランスの俳優・劇作家で、エンジニアでもあるエマニュエル・リマル(Emmanuel Limal)氏。別の出会いサイトで、ある女性がプロフィール欄に「赤ちゃんが欲しい」と書いてあることを、謝っているのを見たときに思いついた。

 オンラインで人々が子作りについて話したがらない理由の大半は「自分たちの『売り込み』をしなくちゃならないことにあると思う」と、リマル氏は語る。「大半の人は、エキサイティングなことだけを会話したいし、家族や子どもといったとても大切なものを自分が持っていないことについて触れたがらない」

 また子作りの話題を持ち出すと、選択肢が減ってしまうという誤った考えが広がっているともいう。「人々は『子どもが欲しいということを言わなければ、もっと多くの人を魅了できる』と考えている。でも真実は、それによって間違ったタイプの人々を魅了してしまっている」

 リマル氏は昨年11月にウェブサイトの着想を得て、今年のバレンタインデーにプログラミングに着手した。

 17日のサイトオープン以来、1時間に50人ずつ会員が増えているという。そのうち男性の割合が半数を少し上回っている。「ある男性は、私がこのアイデアを思いついたことが素晴らしいことだと言ってきた。彼は、子どもが欲しい人たちと出会えることは本当に安心できることだと語っていたよ」

 リマル氏はデンマーク以外でもドメイン名を取得済みで、将来的な国外展開も視野に入れている。(c)AFP