【6月7日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2013)は6日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は6-1、2-6、6-4で第3シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)を退け、決勝への切符を手にした。

 女子テニス界で屈指の強打を誇る2選手の戦いとなったこの対戦は、昨年大会(French Open 2012)覇者のシャラポワが1セット先取した後、次セットをアザレンカが奪い返し、そして雨の影響による中断を経て、シャラポワが再び試合の舵を取るという混戦となった。

 2001年にジェニファー・ カプリアティ(Jennifer Capriati、米国)が達成して以来、女子選手として初の全豪オープン(The Australian Open Tennis Tournament)と全仏オープンの同年制覇を目指していたアザレンカだが、自分がものにしていた試合のリズムを途中で雨によって止められるという不運に見舞われた。

 とはいえ、力量ではわずかにシャラポワがアザレンカをしのいだ。

 シャラポワは、コメントで「今日の試合では最後まで踏ん張らなければいけなかったわ。でもまたファイナルに出場できてとても嬉しい」と話した。

「(雨による中断)で少しだけ考える時間がもらえた。第1セットでの自分の好プレーを思い出して、それを第3セットでも再現できるように務めた」

 一方のアザレンカも、雨が自身のプレーの妨げになったと認めた。

「中断が流れを変えたことは確かだと思う。試合が再開した時、第2セットでしたようなプレーを取り戻すことができなかった。事を起こすことを急ぎすぎて、ボールを逃し始めた。少し運が悪く、調子が狂ってしまったわ」

■最終セット直前の雨で命運が分かれた対戦

 シャラポワは第1セットの序盤でエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)との準々決勝同様、悲惨なスタートを切った。1ゲーム目に2度のダブルフォールトを犯して、ブレークを奪われた。  しかしヤンコビッチ戦とは違い、シャラポワはそこから素早く持ち直すと、アザレンカとのベースラインでの打ち合いを制して4ゲームを連取した。

 当惑したように見えたアザレンカは、作戦を変えて何度かネット近くからの攻撃を試みたものの、その度シャラポワが強打のリターンで軽々と相手を突き切った。

 第1ゲーム後のシャラポワのサーブは的確で、セット終盤にはエースを奪い、試合開始からわずか28分で第1セットを6-1で制した。

 第2セットに入ると、アザレンカが第1ゲームをキープして足がかりをつかみ、シャラポワのサービスゲームでは相手に圧力をかけ始めた。

 そのかいあってか、6ゲーム目でアザレンカは絶妙な攻撃でブレークポイントをつかむと、シャラポワのダブルフォールトを誘い、ブレーク。その後もう一度ブレークを奪ってゲームカウント6-2で第2セットをものにしたが、通り雨で試合が一時中断となり、アザレンカの勢いに歯止めがかけられた。

 35分後試合は再開したが、中断の影響に足を引っ張られたのか両選手ともアンフォースドエラーを連発。

 しかし第1セット同様、先制攻撃を仕掛けたのはシャラポワだった。シャラポワは次から次へと相手にパワフルなリターンを打ち込み、ブレークを奪って2-1のリードをつかむ。

 その後シャラポワは3度のダブルフォールトを犯してアザレンカにブレークバックを献上したが、その直後に再びブレークを奪い、ゲームカウントを5-2とした。

 それからシャラポワは自分のサービスゲームで4度のマッチポイントを棒に振るという危機に面したものの、精神を落ち着かせて第10ゲームで勝利をおさめ、キャリア8度目の四大大会(グランドスラム)決勝進出を決めた。

 シャラポワは決勝で第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と対戦する。(c)AFP/Allan Kelly